痩せたいのに、なぜ痩せられない?「脂肪」について考えてみよう

2025年01月30日

こんにちは、駅前筋肉留学GOの増田です!

今日は「脂肪」について、ちょっとビックリするような最新知識をお届けします。

みなさん、「脂肪」といえばどんなイメージを思い浮かべますか?お腹まわりに付くイヤなぜい肉? ダイエットの天敵? でも実は、脂肪はただの“余分”ではなく、れっきとした『臓器』なんです。

著書『痩せる脂肪』では、脂肪細胞が「ホルモン工場」として働き、全身の健康に大きく影響する様子が非常にわかりやすく解説されています。

本記事では、この本の主なポイントをかいつまんでご紹介します。私たちのカラダにとって、脂肪がどれほど重要なのか、どう向き合っていけば良いのか、一緒に見ていきましょう。

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1.脂肪は「貯めるだけ」じゃない——れっきとした臓器である

1-1.脂肪はホルモンを作る“司令塔”

脂肪細胞は単にエネルギーを「蓄える」だけの“倉庫”ではなく、数百もの物質やホルモンを分泌します。

 

代表的なホルモンはレプチン。これは脳の満腹中枢に働きかけ、「もう食べなくて良いよ」と伝える役割を担います。

 

また、アディポネクチンなど血糖値や血圧をコントロールするホルモン、さらには免疫や炎症を左右する物質も産生しています。

1-2.肥満は「脂肪が病気になった状態」

ただし脂肪が過剰になると、炎症を誘発する物質が増えたり、ホルモンのバランスが乱れたりします。

 

すると血糖値が上がりやすくなったり(インスリン抵抗性)、うつ症状のリスクが高まったり、女性では不妊の原因になったり……と、多岐にわたる不調を招いてしまうわけです。

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2.体内“加熱器”の正体——褐色脂肪(かっしょくしぼう)

2-1.体を温める「褐色脂肪」

私たちの身体には、白い脂肪だけでなく“褐色脂肪”というものも存在します。

 

褐色脂肪は、白い脂肪を燃焼して熱を作り出す能力を持っており、若い人や痩せている人ほど活発に働きやすい傾向があります。

2-2.褐色脂肪を活性化して代謝アップ

気温を少し低めに設定し、寒さを軽く感じる環境にいると、褐色脂肪がオンになって体を温めようとします。

 

スパイス(カプサイシン)やカフェインなども、褐色脂肪にプラスの作用があると示唆されています。

 

ただし、大がかりな効果を狙うには研究がまだ進行中。まずは、「室温を1〜2度下げてみる」「軽く寒さを感じるウォーキングを取り入れる」といった生活習慣から実践するのがオススメです。

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3.「脳とホルモン」が決める空腹・満腹

3-1.無意識で増える「食べる量」

人は1日に200回以上、食べ物に関する意思決定をしているといわれます。多くは無意識で、目の前にあるものを“つい”口にしてしまうんですね。

 

空腹ホルモンのグレリンや、脂肪から分泌されるレプチンの働き、さらに脳の“ごほうび回路”が「おいしそうな匂い」の刺激に弱いことも無視できません。

3-2.睡眠不足・ストレスに要注意

睡眠不足になると、グレリンが増えてレプチンは減少し、“もっと食べたい”“満腹を感じにくい”状態になります。

 

ストレスホルモンであるコルチゾールが増えると、これまた食欲が刺激され、さらに脂肪が腹部に付きやすくなる。

 

病院で処方されるステロイド系の薬(コルチゾールに似たもの)を長期使用すると、体重が増えやすくなるのも同じ原理です。

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4.内分泌かく乱物質(ホルモンを乱す化学物質)と腸内細菌

4-1.プラスチックに含まれる「ビスフェノールA」など

水や食品が入ったプラスチック容器、殺虫剤、保湿クリームなどに含まれる化学物質には、私たちが本来持つホルモンの働きを妨げるものがあります。

 

研究段階ではありますが、これら「内分泌かく乱物質」の蓄積が、肥満リスクを高める可能性も示唆されています。

4-2.腸内細菌のバランス

腸内細菌バランスが崩れて炎症が進むと、栄養の吸収が変わって肥満を後押しするケースがあります。

 

全粒粉・野菜・果物など食物繊維が豊富なものをとると、腸内環境が整いやすいというわけです。

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5.肥満を解消する方法はひとつじゃない——現代医療の選択肢

5-1.生活習慣の改善が基本

あらゆる肥満対策の土台として、やはり「バランスの良い食事」「定期的な運動」「十分な睡眠」が欠かせません。

 

とくに“何を食べるか”だけでなく、“いつ食べるか”“どんなふうに食べるか”“どう運動するか”など、総合的にサポートしてくれる指導が効果的です。

5-2.薬物療法・減量手術

抗肥満薬として、食欲を抑えるタイプや、糖質・脂質吸収を抑えるタイプなど数種類が認可・開発されています。ただし個人差が大きく、常用には注意が必要。

 

減量手術(胃バイパス・スリーブ切除など)は、合併症を改善する強力な手段。ただし手術後の食生活が大きく制限されるため、術後のフォローアップや栄養指導が欠かせません。

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6.肥満への偏見——まさに《社会が許す最後の差別》

6-1.“太っている”というだけで不当に扱われる現実

仕事の採用で不利になる、医療現場でも「痩せたら来て」など本来の診断が後回しにされる例があるなど、社会にはびこる「肥満差別」は深刻です。

 

こうした差別による精神的ストレスがさらにコルチゾールの分泌を高め、より肥満を進行させる“悪循環”を引き起こします。

6-2.多様な原因に向き合う姿勢が鍵

「食べすぎ」以外にも、遺伝、ホルモン異常、ストレス、薬の副作用、腸内細菌など、多面的な要因が肥満の背景にあります。

 

本来であれば医療者がこうした多要因に目を向けるべきですが、現場には偏見があり患者が不利益を被っているケースも少なくありません。

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まとめ—“脂肪”と上手に付き合うために

脂肪は悪者ではない。むしろ、私たちの身体を維持するための大切なエネルギー貯蔵庫であり、ホルモンの司令塔でもあります。

 

しかし、肥満という状態は「脂肪が病んでしまった(炎症やホルモンバランスの異常をきたした)」状態。身体には多くのリスクが生じるので、適切な対策をとる必要があります。

 

その際には、食事・運動・睡眠・ストレス対策・精神的ケアなど、総合的なアプローチがポイント。そして、必要に応じて、薬や減量手術など医療の力を借りるのも手段のひとつです。

「駅前筋肉留学GO」としても、トレーニングと並行して生活習慣を整えることを強くオススメしています。

筋肉をつけたりするだけでなく、睡眠改善・食事内容の見直し・適度に身体を動かす習慣を続けることで、脂肪の“良い働き”を引き出しやすくなるからです。

皆さんもぜひ、自分や周りの人の体型だけで判断せず、脂肪の真実を学んでみてください。

人によっては遺伝子やホルモン、薬の副作用、ストレスレベルなどが深く関わっているケースもあります。

肥満への偏見を減らし、より健やかなライフスタイルを築くために——まずは知ることから、始めてみませんか?

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参考文献(抜粋)

・マリエッタ・ボン, リーズベス・ファン・ロッサム(著), ローリングホフ育未(翻訳). 『痩せる脂肪』

・研究論文各種(本文内で言及したホルモン・内分泌・腸内細菌などの関連論文)

・世界保健機関(WHO)ウェブサイト、および各国の肥満・栄養に関する学会のガイドライン

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さいごに

本書『痩せる脂肪』は、脂肪研究の新たな潮流をわかりやすく解説していて、肥満で悩む方にも、カラダづくりしている人にも学びが大きい一冊です。

ダイエットやボディメイクに取り組むうえで、ぜひ「脂肪」の捉え方をアップデートしてみてくださいね!

(本記事は著作権を侵害しない形で要点をまとめた要約です。詳細はぜひ原著をお手に取ってご確認ください!)



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